バレエのレッスンは必ずバーレッスンから始まります。そして、そのバーレッスンの最初に必ずやるのが「プリエ」です。最初の頃はなぜプリエをやるのかなぜ大事なのか謎だったので軽く説明していこうと思います。
そもそもプリエって何?
プリエ(Plié)はフランス語で「曲げる」という意味。その名の通り、膝を曲げる動作のことを指します。バレエでは主に2種類のプリエがあります。
ドゥミ・プリエ(Demi-plié)は膝を半分程度曲げる動き。かかとは床についたまま、膝を外側に開きながらゆっくりと曲げていきます。
グラン・プリエ(Grand plié)は深く膝を曲げる動き。2番ポジション以外では、かかとが床から離れるまで深く沈み込みます。
どちらのプリエも、膝は必ずつま先の方向に開き、背筋はまっすぐ保ちます。ゆっくりとコントロールしながら曲げて、同じスピードで伸ばしていくのがポイントです。
なぜプリエはそんなに大事なのか
「毎回同じことだしなんでプリエするの?」と最初の頃は思うと思います。でも、プリエがバレエの基礎中の基礎と言われるのには、ちゃんと理由があります。
ジャンプの着地とスタート地点
バレエには様々なジャンプがありますが、すべてのジャンプは必ずプリエから始まり、プリエで着地します。しっかりとしたプリエができていないと、高く跳ぶこともできないし、美しく着地することもできません。ジャンプの質は、プリエの質で決まると言っても過言ではないんです。
怪我の予防
プリエは膝や足首への衝撃を和らげるクッションの役割を果たします。正しいプリエができていれば、ジャンプの着地時の衝撃が分散され、膝や腰への負担が軽減されます。逆に言えば、プリエが浅かったり硬かったりすると、怪我のリスクにつながってしまいます。
筋力とコントロール
ゆっくりとしたプリエの動きは、太ももの内側や外側、お尻、ふくらはぎなど、脚全体の筋肉を均等に鍛えます。特にターンアウト(脚を外側に回転させること)を保ちながら行うことで、バレエに必要な筋肉が自然と育っていきます。
すべての動きの土台
回転技であるピルエットも、バランスを取るアラベスクも、実はプリエから繋がっています。プリエで得られる床を押す力、膝の柔軟性、体のコントロール感覚は、すべてのバレエの動きに応用されます。
美しいプリエのために
プリエを美しく行うには、いくつかのポイントがあります。
膝はつま先の方向に開くこと。これができていないと、膝に負担がかかってしまいます。かかとはできるだけ長く床につけておくこと。グラン・プリエでかかとが上がるときも、無理に上げるのではなく、自然に上がるタイミングまで待ちます。
そして最も大切なのは、上半身の引き上げです。下に沈むときこそ、頭の先は天井に向かって伸びていく意識を持つこと。この相反する力のバランスが、プリエを美しく見せる秘訣です。
ただし、無理は禁物です。先生が開けと言うから、開くのがいいからと思って無理に開こうとするのはバランスが保てなかったり膝などの不調に繋がってしまいます。最初は無理に開くことより筋肉を外に外に回してるイメージを保つ事を忘れないようにしましょう。
毎日のプリエを大切に
プリエは地味に見えるかもしれません。でも、プロのダンサーでも毎日必ずプリエから練習を始めます。それは、プリエがバレエのすべての動きに入っているからです。
レッスンでもプリエをただの屈伸ではなく少し意識してやってみてください。ゆっくりと丁寧に練習していれば段々プリエのコツもわかってくると思います。
バレエの美しさは、地味だけれども積み重ねてきた基本から身についていくので一回一回のプリエを大切に行っていきましょう。

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